ホーム
営業品目案内
各店舗配置図
南平岸店ピアハーブ
真駒内売店ピアハーブ
野菜好評発売中
ピアハーブの様子
フラワーウエディング
過去のコラム
園芸療法とは
協会案内
お知らせ
ケア観光
造園部業務案内
しめ飾り
■単位振替授業
資格取得講座
保険外診療
イネーブルガーデン
園芸療法関連商品
お問合せ・申し込み
写真集・園芸療法植物
 


過去のコラム


札幌圏外から統合失調症で10年苦しんでいるT.Sさんが園芸療法を受けにやってきた。とてもおとなしい感じの青年で十年も病と闘っている。
 さっそく五感の導入刺激を与えると、無表情の顔に「にたっ」と笑い顔がみられる。付き添いの父親は心配そうに見守っていた。
 一つのPOT苗と本人の「向き合い」からはじまり、苗をあらゆる角度で刺激して心理的な言葉を与えていった。さらに次々と変化して考えを与える。「次は何をするのか」と分刻みに手が動く。たった30分の療法を彼は長く感じている。そして本人の表情も変化している。
 足のない苗は逃げないで彼を受け入れている。人間社会を拒絶していても命ある友がいる。ビニPOTから素焼き鉢に入った友達(苗)をT.Sさんは受け入れて命を育てることが意識してできた。二人とも自然にもどった瞬間だった。


4月の声を聞くと、北国でも自然の鼓動を感じる。寒さに耐えた木々が芽吹く動きがみられ、土の温かみを感じた植物の根が活動を始めようとしている。自然は目覚めのときを待ち望んでいる。
 過日、「北の森林と健康ネットワーク」の講演会に参加する機会があり、自然の偉大な力を再認識した。予防医学の観点から医療看護の基礎を築いたフローレンス・ナイチンゲールやハンセン病に奔走した精神科医の神谷美恵子氏の活動を例に、先ず自然の中に身を置き、人が生来的に持つ治癒力を引き出すことが大切という内容であった。
  園芸療法でも五感を刺激し、心身をリラックスさせる自然環境を整え、その中で園芸植物などと向き合う療法が望ましく、特に冬期間や室内での療法では、周囲を緑化装飾し、自然治癒力を高めていくことが必要と感じた。
  ・・北海道虻田郡喜茂別町より・・ 


毎日刺激だらけ? 刺激が全然ない?
園芸療法の刺激についてお話しましょう。
☆視覚(植物達とそれをとりまく四季の自然の色・生まれたての芽の柔らかさなど)
☆聴覚(そっと耳を傾ると聴こえる葉ずれの音・カサカサと枯葉を踏んだ時の音・小川の音・小鳥のさえずりなど)
☆嗅覚(触ったり揉んだりした時の花・葉・土などの香りや匂いなど)
☆触覚(花・葉・土・木などをなぜたりこすったりした時の柔らかさ・硬さなど)☆味覚(実・葉など採ったり調理して食べる)人それぞれにすぐれている感覚があるようです。 私は断然 味覚  ローズマリーポテト・バクバク食べるイタリアンパセリのソテー・シナモンパンプキン等   春が楽しみ! 札幌市より


今日の札幌の気温は7℃で強い風が吹いています。春はまだ遠いなーと思っていたところ、道端には福寿草の芽を発見!! 協会前の花壇には、スイセンの芽が、去年植えたパンジーのつぼみが・・・と、周りは、生命力あふれるものでいっぱいです。普段は、まっすぐ前をみて歩きがちですが、上、下、横と目も体も向きを変えてみると、発見することがたくさんあります。植物がいろいろなところから、ここにいるよと言っているようです。そのメッセージを受け取ってみませんか?ただし、人・車・建物にはぶつからないようにと注意しながら、キョロキョロしましょう!   


花と心

植物は花という傑作を作り上げてきた。しかし、始めから花が咲いていたわけではありません。希望という種子から双葉の芽が出て、幼苗を経て成長し、開花する。そして、ドライフラワーとなるか、結実した後に枯死することが知られている。とくに、開花は植物成長ステージの重要な場面であり、人間も昆虫も小鳥達も魅惑的な色彩・芳香に引き寄せられ、一瞬の美しい自然の匠に歓喜させられる。例えてみると、花は人間の一生の中で華やかな成功を収めた時期に相当し、幼苗からの成長期は準備期間の青年期に相当しましょう。そして、一粒の種から限りない可能性を引き出すために、開花までに数々の見えない命の努力を知るならば、「人々も希望の種」を忘れられない。植物と人間が触れ合うことの大切さを理解し、自然との共生を分かち合うステージに立てればと思う。このように、植物特有の力を活用するのが園芸療法であり、花に心を通わせる美振動が、心身の可能性と幸せを招くのである。  


風薫る五月の日々、今年は春に向かう足が、ゆっくりだったせいか桜の開花も少しずれ込んだ。いつにも増して、花達が仲良く咲き出した。この季節になると人もまたうずうずしてくる。園芸店では植物を求めて、ワラワラと人がいる。私もそのワラワラの一人。何故か買いたくなる。
 太古の昔より、そうであったように、人は植物と密接な関係にある。万葉集でも様々な身分の人たちが植物によって、人の心、季節を詠んでいる。日常生活の中でも、衣類、食器、小物などに花をデザインしたものも数多い。植物が嫌いという人は少ないであろう。
 自分では気がついていなくても、植物と関わりたい人々が多くいる。植物に接し、植物のいる環境と向き合い、癒される。
 私にとって植物を扱う園芸療法は、奥が深く、意義があり、楽しい学問である。


暖かい日が続いたおかげで我が家のハーブも、日毎大きくなっています。
冬を越して一回り大きくなったレモンバームの葉の清々しい緑を見ると、厳しい冬を雪の下で生きる生命の力強さを感じます。
大地の恵みと植物の持つ力がぎっしり詰まったレモンバームとオレガノを摘みハーブティを作りました。至福のこの時に“感謝”



五感の刺激O・T君、お元気ですか。
 平成16年に1回目の園芸療法を始めました。知的障害を持つO・T君、最初はなに?という顔つきでしたが、植物に触れ育てる行為によって段々笑顔が見られ落ち着いてきました。市内のある施設に入所している男性です。次回からは約束の時間より2時間も前に用意して待っていると聞き胸が熱くなりました。今では花の管理から野菜の栽培まで。
 職員の方に、今野菜は何が採れてるの?と聞きましたら、O・T君に聞いてくれとのこと。すっかり成長した様子が伺え、またまた胸が熱くなりました。今年も我が家の草花の苗が育ってきました。
 今日も苗達のてっぺんをそろりとなでながら、大きく育って、O・T君と一緒に広い世界に旅立つ日を待ってます。2006.6.13更新

 
Top