園芸療法とは
人間と植物の環境は、互いに影響し合う関係にあります。近年、私たちの生活は、IT産業時代に入り、人間の五感は失われつつ頭脳だけが追いつこうとしている現状です。私たちのバランスと取れた健康は失われつつあります。特に精神の健康の回復は、植物を利用した五感の刺激の効果が証明されています。世界中の地球館きゅお、とりわけ植物の環境利用は今後も研究開発が進み個人重視の目を見開きすべき提案は、多く取り上げられていくでしょう。
その一つに、植物利用技法として園芸療法があります。園芸療法は人間と植物の関係において互いの感覚を交換することによって、人間は健康の回復していく療法であります。アメリカ・カンザス大学大学院では、園芸療法から「園芸医療」という学問の研究に入っており、医療分野の活躍がめざましいのです。日本では、弱者救済の社会福祉事業や更生保護事業のみならず、一般の人々のQOLの向上や教育現場にも登場すべき療法であります。応用としては、職業リハビリテーションの職能療法で、保険点数がついております。
しかし、園芸療法士の教育体制は十分とは言えず、ごく一部の教育機関が独自の履修コースを持つにすぎません。そのため日本園芸療法士協会では、園芸療法の普及とその指導者を育成し、多くの人々にこの治療を施すべく、全国に向けて通信制の園芸療法士資格取得講座を設置しています。植物と人間の共生を促しながら専門知識と技能を提供する園芸療法普及への人材を育成することは心の危機管理が叫ばれる21世紀の新しい仕事として有意義であると考えております。園芸療法士協会は医療機関のみならず一般の人々の深い悲しみの解決の一歩として、植物と握手するハンドをぜひとも持っていただくと共に、園芸療法機器の開発やケア観光事業となるよう事業の拡大を進めています。園芸療法をぜひ生活の中に取り入れていただき、皆様の健康と幸せを願ってやみません。
園芸療法の起こり
1812年、ベンジャミン・ラッシュにより アメリカにおいて行われました。
園芸療法の必要性
自然の中で行われる園芸活動が心身のリハビリの役割を担うことは、日常生活で誰しも体験することです。
園芸療法の自然的発生
私たち人間は五感の刺激を通 し、無意識に自然を求めているため、癒されていくと考えられます。
園芸療法の効果
私たちの生活環境においては、物質的効果 と心理的効果という二つの面があります。
予防としての園芸療法
園芸活動は老人性痴呆などの症例に対しては痴呆の進行を阻み、青少年においては自然を通 した情操を高め、非行等の反社会的な行動をも抑制することは十分に伺われます。